藤岡亜弥 写真展 「アヤ子江古田気分」6月16日(木)-7月10日(日)
藤岡亜弥 写真展 「アヤ子江古田気分」
2022年6月16日(木)-7月10日(日)
OPEN:木曜日-日曜日、13:00-19:00 休廊:月曜日-水曜日
このたび2022年6月16日(木)から7月10日(日)まで、藤岡亜弥写真展「アヤ子江古田気分」をギャラリーOGU MAGにて開催いたします。
藤岡亜弥は広島県生まれ・広島県在住の写真家です。戦後70年以上の時が経つ被爆地としての歴史と今を生きる人がゆるやかに繋がる現在の広島をスナップショットで捉えた写真集『川はゆく』(赤々舎)で、2018年に木村伊兵衛写真賞、林忠彦賞をダブル受賞しました。
本展では、藤岡が自主制作した、作家自身の学生時代=江古田時代(1990年代)の写真とエッセイで構成された新刊『アヤ子江古田気分』(『アヤ子江古田気分』『my life as a dog』2冊組)の発刊を記念し、「アヤ子江古田気分」と「my life as a dog」に加え、同じ学生時代にフランスを旅して撮影した「ニエプス巡礼」(初出)を展示します。
現在も鋭意制作を続ける藤岡は、写真を撮り始めた1990年代、何を見つめ、捕まえようとしていたのか。藤岡亜弥の原点をご覧いただければ幸いです。
※OGU MAGでは展示作品に加え、新刊『アヤ子江古田気分』(『アヤ子江古田気分』、『my life as a dog』2冊組)を販売いたします。
展示ステイトメント
故郷を出て初めて一人暮らしをしたのは、江古田という町だった。練馬大根が特産でパチンコ屋とカラオケ屋と居酒屋がひしめき、銭湯が6つもある学生街。一人暮らしと言っても住んでいたのはアパートではなく、下に80歳のおばあさんが住んでいる築80年の木造一軒家の2階に「下宿」をしていた。私は驚くほど無知で、ちゃらんぽらんな大学生だった。
当時なぜか、(意味もなく)シャッタースピードを1/60で撮ることが(私の中で)流行っており、それゆえ我知らず、手ブレ、ピンぼけ、露出不足、現像ムラが甚だしかった。霧の中のような寄る辺なさで、マニュアルのフィルムカメラと格闘し、ヘタというのをそれほど悪いことだとも思っていなかった。都会に浮きながら、自分とは何かと思い悩み、眼に映るものを必死で捕まえようとして、シャッターを押す!写っていても写ってなくても気にしない!という、恐れを知らないチャレンジ精神をもっていた。そうやって、力づくで生まれたのが、「アヤ子江古田気分」と「my life as a dog」だ。これら初期の作品は「女の子写真」と呼ばれ、以来亡霊のように私についてまわった。そのときの評価や自分自身のコンプレックスに関係なく、はじまりの作品は自分を無防備に映し出す。それは私にとって写真を考える原点となってその先に続いている。
藤岡亜弥
藤岡 亜弥 (ふじおか・あや)
広島県生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業。2007年文化庁派遣海外留学生としてニューヨークに滞在。その後2012年までニューヨークに在住。現在広島県にて制作活動を行う。主な作品に「さよならを教えて」「離愁」「私は眠らない」「川はゆく」がある。「my life as a dog」で日本大学芸術学部芸術学会奨励賞、「さよならを教えて」でビジュアルアーツフォトアワード、「私は眠らない」で日本写真協会新人賞を受賞。「川はゆく」で2017年第41回伊奈信男賞受賞。2018年林忠彦賞、2018年木村伊兵衛写真賞受賞。
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ギャラリーOGU MAG http://www.ogumag.com/
東京都荒川区東尾久4-24-7
交通のご案内
【山手線・京浜東北線】「田端駅」北口より徒歩8分
【日暮里・舎人ライナー】「赤土小学校前駅」西口より徒歩3分
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