EKKO solo exhibition「惑う星」10/31(木)-11/10(日)
EKKO "Heaven and Earth in Jest" oil, pastel on canvas 530 x 530mm 2024
EKKO solo exhibition
「惑う星」
2024.10.31(Thu)-11.10(Sun)
open: Thu-Sun, 13:00-19:00 ※最終日18:00
close: 11.4(Mon), 5(Tue),6(Wed)
東尾久の十字路に接するOGU MAG+(オグマグプラス)のギャラリーにて、個展を開催いたします。
作家が一貫して描き続けてきた「顔のある太陽」「地平線」「道」をモチーフとした絵画作品の新作のほか、陶の立体作品も展示します。
ステイトメント
私は「太陽」「地平線」「道」や「大地」をモチーフとした絵画を制作しています。
それらはメキシコ、フィンランド、クロアチアなど、かつて訪れた場所での旅の経験に基づいています。
同じ太陽の下でありながら、光も風土も異なる景色の多様な表情に魅了されて『太陽を軸に続いていく景色』を描き始めました。
私の作品のテーマの一つには「孤独」があります。新しい土地を訪れるたびに、私はその未知の風景の中に身を置き、自分が世界の中で一人であることを強く意識します。そういった孤独感は、同時に「自由や解放感」をも伴います。絵画の中の風景はそうした私の内側に潜む様々な感情を映し出しています。
私の絵画はまた、現代社会を生きる上で感じる「世界」の象徴でもあります。「道」は、未来へと続く可能性を感じさせる一方で、先が見えない不確実さや、選択すること、物語の始まりと終わりなどを表しています。
物理学者・中谷宇吉郎の随筆を読むと、私たちは地球という生きた惑星の薄い表皮の上に生息しているのだと気づかされます。ミクロとマクロを往復するような俯瞰した視点から物事を捉えると、そこには現象の集積があり、私たちはその一瞬を生きる刹那的存在に過ぎないのだと感じます。私はこの無数の現象を物語として捉え、それらを見る視点として「顔をもつ太陽」を描いています。この太陽は、傍観者や語り部、時には魂や出来事の始まりのメタファーとして登場します。
アートは私にとって、世界を理解するための手段です。制作を通して考えているのは、この世界がどのような均衡で存在しているのかという問いです。科学のように分析できる事象と、目に見えない感情や思い、刺激と安らぎ、具象と抽象、それらのバランスに興味があります。キャンバスの内側に描かれた場面だけではなく、その外側にも広がっていく世界の息づかいを感じ取れる表現を絵画を通して探究しています。
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作家プロフィール
EKKO (Etsuko Shirakawa)
1982年生まれ。2007年東京芸術大学大学院絵画科修了。
主な個展やグループ展
2017年 「Mundus」/ kousagisha gallery (京都)、
2018年「現代美術の展望 VOCA展 2018 −新しい平面の作家たち−」/ 上野の森美術館 (東京) 、
2019年「白金五丁目アワード アート部門・ファイナリスト展 - "In the cloud" / OUR FAVOURITE SHOP (東京)
2019年 「Liseur 読む人」/ LOOP HOLE (東京)
2020年「WAVE 2020」/ アーツ千代田 3331 (東京)
2023年 「It's All Lies」アキバタマビ 21 (東京)
Collection
The Chain Museum, MONTBLANC, Tokyo, Japan
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