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柿坪満実子 小林さらん 『緒』12/8(木)-18(日)



柿坪満実子 小林さらん 『緒』

12月8日(木)-18日(日)

OPEN: 13:00-19:00 (最終日のみ 17:00迄)

ステイトメント:


喪失の存在感に対して、ことの起こりの、あるかなきかの微かさを思う。 「緒」には「ことの起こり」との意味がある。 わたしたちがことの起こりに気づくのは、いつもその瞬間が終わった後で、例えば私たちの生についても、誰もその始まりの瞬間を知らない。 柿坪と小林の2人の作家は、彫刻という“モノ”を通して、喪失や忘却について考え、形作ることを創作の課題としている。 今回の展示では、やがて喪失、忘却へと続く物事の、ことの始まりに遡り、その一連の輪郭を探る試みがなされる。


柿坪満実子 / Mamiko Kakitsubo 1993年生まれ。東京藝術大学大学院彫刻専攻在籍。カトリックの家系に生まれ、メダイなどの原型制作に仕事として携わる。「いつか失うこの身体だけでは人が人であることを証明できないのではないか」と考え人体をモチーフに制作する。2019年に教皇フランシスコ来日記念オフィシャルメダイの原型を製作。主な受賞に2022年「コミテコルベールアワード2022」グランプリ、2021年第24回グラフィック「1_WALL」ファイナリストなど。 小林さらん / Saran KOBAYASHI 東京藝術大学大学院美術研究科在籍。「望郷」をテーマに彫刻作品を制作する。人は不可逆に進み続ける時間の中で訪れたある場所には、その後二度と訪れることができないと考え、過去の地点での唯一性を忘れないために、そこに生きた人間の眼差し、言語や場所性を彫刻として残す事を目的に制作を続ける。主な展示にKUMA EXHIBITION 2022、芸大アートフェス 2022 など。

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