関口さと子 個展「夢でみた部屋」2/1(木)-11(日)

関口さと子個展　「夢でみた部屋」

2月1日(木)-11日(日)

OPEN: 木曜-日曜 13:00-19:00(最終日17:00迄)

【ステートメント】

子供の頃、恐ろしい夢を見ました。家の外へ出ると、近所の家の二階から大きなブルー

シートが垂れ下がり、その下には人だかりが出来ています。何かを覆うようにあるそのシー

トはゆらゆらと風に靡かれ、皆がその家を見上げているのです。シートの下を絶対に見て

はいけない。とても恐ろしいのに、私は目を離すことができません。そして強い風が吹き、

シートが大きく捲れ上がるのです。

私の制作の根底には隠されたもの、見えないものへの興味があります。また、本来であれ

ば人の恥ずべき、醜いとされてしまうような部分にも強く惹かれるのです。本展では、ある

家の寝室を舞台にしたインスタレーション作品を展示します。見る人によって、そこは暖か

い空間にも、悪夢のような光景にも映るかもしれません。私は見えないものに意識を向け

てもらいたいのです。

関口さと子

1994年神奈川県生まれ。2019年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、同

大学院映像研究科にて映画制作を学び、2022年に修了。

主に映像や絵画、またそれらを用いたインスタレーション作品の制作を行う。コラージュや

モンタージュに影響を受け、三次元の空間に断片的なイメージや情報を配置することで見

る側に間接的に文脈を想起させるストーリーテリングを試みている。