中谷優希『ふわふわの毛をむしる』5/18(木)-28(日)
中谷優希 個展『ふわふわの毛をむしる』
5月18日(木)-28日(日)
OPEN: 木曜-日曜
13:00-19:00(最終日17:00迄)
ステートメント
わたしは、絵画のモチーフになるパフォーマンスをしています。静的な絵画のモチーフを動的な私の体に移植することで、画面に固定された絵の持つ意味を更新していく作品を制作しています。今回は、ヤギとシロクマをモチーフにしたパフォーマンスの映像作品2点を展示しました。
このような構造の作品をなぜ制作してきたのかを考え、現時点での仮説を立ててみました。わたしは無意識に、セルフで、「ドラマセラピー」を行ってきたのかもしれないと。
儀式として人間の罪を背負わされ荒野に放たれたヤギ・動物園の狭い檻の中で病的に歩き回るシロクマ。これら人間の支配下にある動物になり毛をむしられることは、どのような無意識の表れで、何を乗り越えようとしているのか。そしてどのような「修復」が必要なのか。
このように制作を通してまで、セラピーを必要とするような状態にわたしはありました。
本展は、最も症状の酷かった3年前の自分が、鑑賞に来られる展示環境を目指しています。みなさんも、リラックスして鑑賞ができますように。
“わたしたちのその修復の手つきを、すべてのシロクマのために伝えていくことにした”
中谷優希 プロフィール
1996年北海道生まれ。2020年東京藝術大学美術学部修了。静的な絵画のモチーフを動的な自身の体に移植することで、画面に固定された絵の持つ意味を更新していく作品を制作。
主な展示として「居場所はどこにある?」(東京藝術大学大学美術館陳列館、2021)、「ALLNIGHT HAPS 2020:Probable Cause」(HAPS 東山アーティスツ・プレイスメント・サービス、2020)
主な活動として、ショーイング「Stilllive: Performance Art Summit Tokyo 2021-2022──衛生・変身・歓待」(ゲーテ・インスティトゥート東京、2021)、レジデンス「京都:Re-Search 2018 in 亀岡」(京都府亀岡市内、2019)
主な受賞歴として「第1回 MIMOCA EYE/ミモカアイ」準大賞(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2022)、「群馬青年ビエンナーレ2021」奨励賞(群馬県立近代美術館、2021)
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