【ギャラリーOGU MAG】釣瓶悟史 個展Exchangeable 5/20(木)-23(日)、5/27(木)-30(日)
釣瓶悟史 個展 Exchangeable
5/20(木)-23(日)、5/27(木)-30(日)
13:00-20:00(最終日は18:00まで)
■作家ステートメント
Exchangeable(交換可能)という語にはアイロニカルなイメージがある一方で「拠り所」としての場所を虚構の風景に求めることについて思考するための言葉でもあります。匿名性や没場所性が強調され箱庭的に作られたジオラマの風景は私的で閉じられた風景です。しかしスケール感や虚実の揺さぶりをかけることにより誰もが持つ記憶に風景について多角的な視点が内包されます。
心理療法の一つである箱庭療法ではクライエントと治療者との間に砂が敷かれた箱庭が置かれ、クライエントはその枠の中で砂の成形やオブジェの配置を繰り返す創造行為が行われます。その過程において置かれたオブジェや砂の形状は、意味の変換やイメージの置き換えが行われます。それは他者との中間領域として存在するには表象の解釈が一つでないことが重要であると言えます。
本来「囲われた楽園」との由来を持つGarden(庭)という言葉は、「周囲からの防衛」との意も含まれており踏み越えることのできない境界のメタファーでもあります。境界を線で区切るのではなく、そこに可塑性のある面積が在ること。舞台装置的に象徴化されたものを描くことは隔離された構造の庭に外界との繋がりを見い出していくことです。
■釣瓶悟史 Satoshi Tsurube
1988 石川県生まれ
2012 多摩美術大学絵画学科油画専攻 卒業
2012 個展「還る土地」 GALLERY b. TOKYO
2015 トーキョーワンダーウォール入選者展 東京都現代美術館
2016 個展「PLASTIC HORIZON」 GALLERY b. TOKYO
2019 個展「風景のメソドロジー」 OGUMAG
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