山内悠 写真展「残像 photogene」5/12(木)-6/5(日)
山内悠 写真展 「残像 photogene」
2022.05.12(木)-.06.05(日)
OPEN: 木曜-日曜、 13:00~19:00 入場無料
―記憶にない写真を紡ぐ無意識の表象―
山内悠は自然の中に長期間滞在し、自然と人間の関係性から世界の根源的なありようを探求している写真家です。
《夜明け》や《惑星》など、山内の作品は、不意に撮影した写真をきっかけとし、それを解釈するために行う山籠りや旅での求道的な行為からの表現が特徴です。
本展で発表するのは、2006年から現在に至るまで、撮影を続ける中で時々出会う「記憶にない写真」。それらを紡いで見えてくる意識から外れた世界を探すプロジェクトです。
それは潜在意識を辿る行為であり、さらに見る人と共有する事で集合的無意識に触れる可能性を探る行為かもしれません。
外側に世界を求めてきた山内が、内側に向けて世界を探る実験的な展覧会です。
◆ステイトメント
— 僕たちは、内在する想像や記憶にある表象の世界に生きているのではないか。自らの意識の伸縮が、すべてを光にも闇にも成し得てしまうように。
僕はずっと外に向けて問いかけてきたが、いま、意識から外れた所に存在するこの写真たちを改めて収集し、自らの内なる彼方を見ようとする。
そして、もし他者が、僕のこのイメージに触れた時に何かしらの感触が産まれるならば、それはそれぞれの個をも超えた大きな場所の存在を知る事にもなり、そこに触れることが出来るような気がするのだ。 — 山内悠
◆山内悠(やまうち・ゆう)
1977 年、兵庫県生まれ。長野県を拠点に国内外で作品を発表している。独学で写真をはじめ、 スタジオアシスタントを経て、2010年に富士山七合目にある山小屋に600日滞在して制作した作品『夜明け』(赤々舎)、2014年には山小屋での日々を著した書籍『雲の上に住む人』(静山社)、2020年には、5 年をかけてモンゴル旅での写真をまとめた『惑星』(青幻舎)を発表した。そして、2023年、屋久島で9年間通い制作した作品集『自然 -jinen-』(T&M PROJECTS)を発表予定。 http://www.yuyamauchi.com/
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